十勝岳 頂上神事
2008.10.02 Thursday 11:11

2008年9月30日、北海道の東側と南側一帯に豊かな水を産み出している十勝川の源流(十勝三叉)へ感謝の祈りをしに向かうと、紅葉の木々の葉と山から溢れ湧く清らかな水を守るようにたくさんの精霊たちが集っていました。

自然界を繋ぎ私たち人間の生活を守ってくれている”水のおおもと”へ感謝の祈りを捧げました。




北海道の中心を守る山として位置づけた2008年の北海道神事の納めは、仲間たちが受け取ったメッセージの確認から十勝岳に決まっていました。

初雪が降ったあとの十勝岳登山がこれほど厳しいものだとは参加者の誰もが想像していなかったので、今も達成した安堵感と身体の疲れがその厳しさを伝えてくれます。

苫小牧から参加した3名の車は北海道の中心にある大雪山連邦を一周する1000kmコースを走ったおかげで今年の北海道の祈りを円で納める行動神事になりました。

太陽が傾く頃、北海道で一番高い場所の峠として有名な三国峠の気温は9度。旭川を経由して上富良野を目指し、今日の宿となる十勝岳の西側にある美瑛町へ向かいます。



10/1 午前7:30登山開始 登山口気温 8度

雲り模様でスタートした天候も、緩やかな稜線を登りすすむほど、霧と風が増してきます。

30年ごとに噴火するこの十勝岳には一本の木も生えていないうえに、周りには1900m級の山がいくつもありますので、吹きさらしの強い風が吹きつけます。

足元には、噴火の際に噴き上げられた溶岩がゴロゴロ転がっています。

山の中腹では今も活発な噴煙を上げる火口がいくつも見えていますが、硫黄の匂いと風が視界と喉を苦しめます。風が弱まったタイミングで朝食のおにぎりをひとつだけ口にしたときの味は今も忘れられません。






薄手の防水カッパの下にセーターしか着ていない体は、少しづつ冷たくなり体力を奪います。残り1.6kmを過ぎたあたりでは下山してくる一人の男性が、頂上付近は雪と風で何も見えないので安全を考えて下山してきたと話します。

6名の身体は寒さの上に見えない不安が加わり、さらに凍てつきます。

神事に望むとき、あらゆる準備と手配をしても物事がうまく進まない時があります。

それは天上界の準備がなされていないということですが、自分の心に置き換えて考えると自分自身の準備と気づきが足りないという意味なのです。

仲間の安全をいつも考えて神事を行う私ですが、道はまだ見えていますので進む決意はまだ変わりません。

斜面がどんどん急になる道を進む時、寒さと不安が募った仲間が「道は見えますか?」と私に問いかけました。

確かに岩に塗られた目印も見えなくなった時で少し不安でしたが、視界数mの霧の先から二人の男性が下山してくるのが見えました。

「頂上まで行けますか?」と尋ねると「僕たちの足跡をたどれば大丈夫ですよ」と話してくれます。

こんなに不安がよぎる登山の道も、あなたが未来を信じて進む日々も、今より未来や人生を先へ進めるためには、

|膣屬鮨じること 

△△らめないこと、そして、

自分で決めた決意をやり遂げる勇気


だと感じました。


私たちにとってこの二人は神の使いに感じました。

さらに頂上へ向かう急斜面からみぞれ交じりの冷たく強い風が吹き、周りの岩が樹氷のように結氷しています。

このときの体感温度は、2度か3度くらいでしょうか?

手もかじかみ感覚が鈍くなり、すべる足元に、緊張が緩みません。





目に見えなくても守ってくれている存在や自分を信じて進むと、その先には必ず、神様が待っています。

突然、風がおだやかになり、大きな岩の間を登った先に頂上の目印を見つけました。

この厳しい登山をやり遂げた安堵感と緊張は、雪の上の頂上祈りとこの笑顔に溢れています。





これまで繋いだ水をすべて治めて、北海道の土地の思いを納めて、これまでの神事の御礼とこれから始まる沖縄・本州・九州・四国祈りの宣言をしたあと、雪の上に残した足跡が消えないうちにと急いで下山します。

途中、頂上付近を振り返ると雪雲に隠れてま真っ白になった十勝岳とその周りの山の美しさに何度も振り返りました。

天候は緩やかになり、太陽が顔を見せてくれましたので、今回の神事の御礼だと感じてました。


下の写真の右上の山の先に、雪雲で見えない十勝岳頂上までの道が長く続いています。

そこから無事、降りてこられた喜びと全員が感じた達成感は何物にも変えられません。大いなる意図に導かれて進む神事の道を何のためかと問われても私たちは、自分のためだと気づいています。

地球を愛するからこそ、自分を磨き自分にできることをこれからも続けていきます。

冬山7時間の神事に力をあわせた下さった祈り仲間に感謝すると共に、全国から祈り合わせ下さいました皆様に心から御礼申し上げます。









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